電子親和力とイオン化エネルギーの大小はイオンになりやすさなどの指標となります。
そしてこの電子親和力とイオン化エネルギーの
大小は周期表と大きく関係があります。
今回はその周期表との関係について解説します。
電子親和力と
イオン化エネルギーとは
・電子親和力とは
原子が陰イオンになる時に放出されるエネルギーであり、原子が他の電子を引き付ける力。
電子親和力が大きいほど陰イオンになりやすい。
・イオン化エネルギーとは
原子が陽イオンになる時に必要なエネルギーであり、原子から電子を引き抜くのに必要な力。
イオン化エネルギーが小さいほど陽イオンに
なりやすい。
さらに詳しく電子親和力とイオン化エネルギーについて知りたい方はこちらを見てください。
エネルギーの
大小と周期表の関係
電子親和力の大小と周期表の関係
電子親和力は基本的に周期表の右上に行くほど
大きくなります。
また電子親和力が大きい=陰イオンになりやすいので周期表の右上に行くほど陰イオンになりやすいと言えます。
⚠️ただし、希ガス(18族)は例外で希ガスの
電子親和力は考えないので注意です。
この考えない理由ですが
希ガスは陰イオンになろうとするとめっちゃ手間がかかるので他の電子を引き付ける気が全くないからです。
まず原子は陰イオンになろうとする時に
電子親和力(他の電子を引き付ける力)を使って
電子をもらってきます。
これを下図のような希ガス(18族)がやろうとすると閉殻していて電子を貰おうとすると電子殻を増やさなければいけません。
(閉殻について詳しくはこちら)
したがって
希ガスは元々安定しているのにわざわざ電子殻を増やして不安定にするのは相当手間です。
なので希ガスは他の電子を引き付ける電子親和力について考えません。
イオン化エネルギーの大小と
周期表の関係
イオン化エネルギーは基本的に
周期表の右上に行くほど大きくなります。
イオン化エネルギーが大きい=陽イオンになりにくいので周期表の右上に行くほど陽イオンになりやすいと言えます。
⚠️イオン化エネルギーは
原子から電子を引き抜くのに必要な力なので電子親和力の時と違い、電子殻を増やすようなことはないので希ガスの場合も考える必要があります。
また、希ガスは閉殻してて電子を引き抜くのは
困難なのでかなり大きいエネルギーを必要と
します。
まとめ
・電子親和力とは
原子が陰イオンになる時に放出されるエネルギーであり、原子が他の電子を引き付ける力。
電子親和力が大きいほど陰イオンになりやすい。
・イオン化エネルギーとは
原子が陽イオンになる時に必要なエネルギーで
あり、原子から電子を引き抜くのに必要な力。
イオン化エネルギーが小さいほど陽イオンに
なりやすい。
・電子親和力の大小と周期表の関係
電子親和力は
基本的に周期表の右上に行くほど大きくなる。
電子親和力が大きい=陰イオンになりやすいので周期表の右上に行くほど陰イオンになりやすい。
⚠️希ガス(18族)は例外で
希ガスの電子親和力は考えないので注意
・イオン化エネルギーの大小と
周期表の関係
イオン化エネルギーは基本的に
周期表の右上に行くほど大きくなる。
イオン化エネルギーが大きい=陽イオンになりにくいので周期表の右上に行くほど陽イオンに
なりやすい。
⚠️イオン化エネルギーは
希ガスの場合も考える必要がある。
今回は以上です。
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