今回は「有機物とはどのような物質か」について
小学生→中学生→高校生のレベル別で
簡単に有機物の特徴を解説します。
小学生向け
有機物の特徴
有機物は次の例のように
基本的に燃えるものが多いです。
※プラスチック以外は
燃えたり焦げたりするイメージがしやすい
と思います。
※ちなみに塩は焦げませんが砂糖は焦げます。
その理由は塩は無機物であるのに対し
砂糖は有機物であるためです。
中学生向け
有機物の特徴
例を用いてそれぞれの特徴を見ていきましょう。
炭素原子を含む
例:メタンガス(都市ガス)
メタンの化学式はCH4なので
炭素元素の「C」を含んでいることがわかる。
[注意ポイント]
Cを含んでいても例外で無機物のものもある。
→二酸化炭素(CO2),一酸化炭素(CO)
可燃性のものが多い
有機物は燃えやすいものが多いです。
これは例をみるとガス,紙,ガソリンなどがあるのでわかりやすいと思います。
燃えると二酸化炭素や水が発生する
例:メタンガス(都市ガス)
メタン(CH4)を燃やすと下の化学反応式より
二酸化炭素(CO2)や水(H2O)が発生していることが分かります。
※燃えるという現象は「激しく酸化する」こと
なので酸素(O2)がくっ付きます。
高校生向け
有機物の特徴
有機物の例例を用いてそれぞれの特徴を見ていきましょう。
炭素原子と水素原子を含む分子
下の有機物の例を見ると
全てにCとHが含まれていることが分かります。
構成元素の種類が少ない
構成元素とは→化学式で使われている元素
例1:メタン(CH4)の構成元素と種類
例2:エタノール(C2H6O)の構成元素と種類
C,H,Oの他に有機物によく使われている元素は
窒素(N),硫黄(S),塩素(Cl)などがあり
よく使われる元素記号(C,H,O,N,S,Cl)を繋げて
チョンスクル(CHONSCl)
と覚えると覚えやすいです。
このように有機物は
たった数種類の元素で構成
されています。
化合物の種類はとても多い
有機物は構成元素の種類は少ない一方で
有機物そのもの(化合物)の種類はとても多いです。
どれくらい多いのかというと
有機化合物の種類は数千万種類以上
あります。例を書き始めたらキリがないくらいあるので
この例を無理に覚えなくて大丈夫です。
可燃性のものが多く
燃えるとCO2やH2Oが発生
有機物は燃えると「O2」と
有機物が持つ「C,H,O」が結合して
「CO2」と「H2O」が発生します。
(例:メタン)
※燃えるという現象は「激しく酸化する」こと
なので酸素(O2)がくっ付きます。