構造式ってよく聞くけど「構造式とは何か」
「化学式との違い」「構造式の書き方」など
わからない事がありませんか?
今回はそんな構造式について例を使って
分かりやすく解説していきます。
構造式とは
構造式とは電子式の
共有電子対を線で表した化学式です。この共有電子対を表した線のことを
価標または手と呼びます。
(共有結合や電子式について詳しくはこちら)www.kemisupea.com
構造式の特徴(メリット)
構造式を使うメリットは主に次の二点です。
・結合部分がすぐにわかる
・電子式より簡潔に描ける
化学式と構造式の違い
実は違いがあるというより
構造式は化学式の一部です。
そして化学式とは
構造式, 組成式, 分子式, 示性式の総称で
それぞれを酢酸を例にすると
下図のようになります。
構造式の書き方
構造式を書く時に役立つ
3つのルール
① 1組の共有電子対を1本の線で書く
(2組なら2本線, 3組なら3本線で書く)
② 線(価標)が1本の結合を単結合,
2本の結合を二重結合, 3本の結合を三重結合
と呼ぶ。
③ 原子の不対電子の数と価標(手)の数は同じ
(不対電子=ペアになってない電子)共有結合するときは
この価標(手)が他の原子の価標(手)と
不手を繋いで1本の線を作るイメージ。
これらのルールを使うと様々な化合物の
構造式を書くことに応用できます。
構造式の例
先ほどは2つの原子同士の結合でしたが
原子は価標(手)が余ってる限り結合できます。
特に炭素(C)は手が4つあるので
使い勝手が良いです。
例1:メタン(CH4)
手4つの炭素(C)に手1つの水素が
4個結合して出来る。
(単結合が4つ)
例2:二酸化炭素(CO2)
手4つの炭素に手2つの酸素が
2個結合してできる。
(二重結合が2つ)
まとめ
構造式とは
・電子式の共有電子対を線で表した化学式
・この共有電子対を表した線のことを
価標または手と呼ぶ。
化学式と構造式の違い
・化学式は構造式, 組成式, 分子式, 示性式の総称
・構造式は化学式の一部
構造式を書き方(ルール)
① 1組の共有電子対を1本の線で書く
② 線(価標)が1本の結合を単結合,
2本の結合を二重結合, 3本の結合を三重結合
と呼ぶ。
③ 原子の不対電子の数と価標(手)の数は同じ
今回は以上です。
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