電子親和力とイオン化エネルギーってよくセットで出てくるけど「いまいち違いが分からない」
なんてことはありませんか?
今回はこの電子親和力とイオン化エネルギーの
違いを図や例を使って分かりやすく解説します。
電子親和力と
イオン化エネルギーとは
まずは簡単にこの2つについて紹介すると
・電子親和力とは
原子が陰イオンになる時に
放出されるエネルギーであり
原子が他の電子を引き付ける力
・イオン化エネルギーとは
原子が陽イオンになる時に
必要なエネルギーであり
原子から電子を引き抜くのに必要な力
というように似てるけど違います。
なぜこのような違いがあるかというと
原子はイオンになる時にエネルギーの出入り
があります。
(イオンについて詳しくはこちら→【化学】イオンとは 分かりやすく解説 - ゼロからの化学基礎)
電子の出入りは具体的には次のようになります。
具体例とイメージ
・エネルギーを放出すると陰イオン
例:フッ素(F)→フッ化物イオン(F-)
電子親和力は
原子が他の電子を引き付ける力と言える。
・エネルギーを受け取ると陽イオン
例:ナトリウム(Na)→ナトリウムイオン(Na+)原子が抱え込んでる電子を
外から力ずくで取るイメージ。
この力をイオン化エネルギーと呼ぶ。
イオン化エネルギーと
電子親和力から分かること
Q.電子親和力とイオン化エネルギーの違いは
分かったけど結局この2つから何が分かるの?
A. 電子親和力とイオン化エネルギーを次のよう
に言い換えるとイオンになりやすさが
見えてきます。
電子親和力が意味するもの
電子親和力=電子を引き付ける力なので
電子親和力が大きいと簡単に電子をもらえます。したがって
電子親和力が大きい=陰イオンになりやすい
と言い換えられます。
イオン化エネルギーが意味するもの
イオン化エネルギー
=原子から電子を外すのに必要な力なので
イオン化エネルギーが小さいと原子から
電子が簡単に外れちゃいます。
したがって
イオン化エネルギーが小さい
=陽イオンになりやすい
と言い換えられます。
このように電子親和力またはイオン化エネルギーの
大きさを知ることで原子のイオンになりやすさを
知ることができます。
まとめ
・電子親和力とは
原子が陰イオンになる時に
放出されるエネルギーであり
原子が他の電子を引き付ける力
・電子親和力から分かること
→電子親和力が大きい=陰イオンになりやすい
・イオン化エネルギーとは
原子が陽イオンになる時に
必要なエネルギーであり
原子から電子を引き抜くのに必要な力
・イオン化エネルギーから分かること
→イオン化エネルギーが小さい
=陽イオンになりやすい
今回は以上です。
ご覧いただきありがとうございました。
もし「良いね」って思っていただけたら
下から読者登録していただけると嬉しいです。